こんにちは。
PCインストラクターのkannacyanです。
私のパソコン教室には、育児が落ち着き事務職のお仕事に就職希望の方がたくさんいらっしゃいます。それらの方たちの学習状況と就職状況から、事務職に就くためにパソコンの資格が必要かどうかを考えてみます。
資格はあった方が有利
そりゃそうだろうと思われると思います。でも、それがどれほど採用に影響するのか。
私自身の経験や、自分や周りの方から聞いた実際の例をあげてみます。
私の場合
採用された会社:一部上場企業(金融)
応募倍率:30倍
採用理由: パソコンの資格をたくさん持っていたこと
これは、7年前の私の実体験です。「週に2日、1日3時間~」という仕事を始めたい主婦には魅力的な勤務条件だったため、応募が殺到したそうです。実際、応募期間ぎりぎりに電話をした私は「たくさん応募をいただいているので面接できないかもしれませんが、それでもよければ履歴書を送ってください」と言われました。
結果、見事採用。
後で採用していただいた上司に直接聞きました。パソコンの資格をたくさんもっていたことが採用の決め手となったそうです。当時私は30代後半。上司はもっと若い方を採用したかったそうなのですが(笑)、 年齢のハンデを資格でカバーできました。
Uさんの場合
採用された会社:研究所
応募資格「大卒」のところを「専門学校卒」で見事採用されました。アピールされたのは「パソコンのスキル」。MOS、日商、P検などの資格をお持ちの方でした。
Kさんの場合
採用された会社:出版社
採用時の年齢:40代後半
私の教室でWordとExcelのMOS(スペシャリストレベル)を学習、取得されました。ご自宅から近い職場で、週数日半日のお仕事。主婦には理想的です。
こちらの採用の決め手は、やはりパソコンの資格を取得されていたことだったそうです。資格を取得されて間もなくの応募でしたが、その勉強する姿勢を高く評価されたそうです。
どんな場合にパソコンの資格があった方がいいか
私は次のような場合は、パソコンの資格があった方が有利だと思います
・中途採用、アルバイト・パート
ある人事担当の方に聞いたのですが、新卒採用の場合には、あまりパソコンの資格が重要視されることはないそうです。これから長くその会社で働くことになりますし、パソコンスキルは入社後に身につけることもできます。それ以外の人間性を重視されるようです。
ただ、中途採用やアルバイト・パートの場合は、パソコンの資格を持っているか持っていないかが採用に影響することが多々あります。それは「即戦力」が求められているからです。パソコンの資格は、その判断材料の一つになります。
・30代後半~の方
同じ仕事に応募した方が複数いるとき、年齢で不利になる可能性がある方です。
以前の私のように、パソコンの資格はその不利を軽減してくれます。
・事務職経験のない方
「経験」は採用において重要視されます。
事務所にも向き不向きがあるからです。いくら営業でバリバリやっていたと言っても、その方が事務職でバリバリできるとはかぎりません。
資格は経験代わりにはなりませんが、 「事務職ができる素質を持っている」ことをアピールする道具になります。
求められるスキル
実際、職場で高いレベルのスキルが必要とされているかといえば、それは違います。
よく求人の応募資格に書かれている「Word、Excelの出来る方」。教室でも「どれくらいの事ができればいいのですか?」と、よくご質問をいただきます。実際求められるのは「基本操作が使いこなせる」ことです。
Wordであれば
- 文字の入力
- 基本的なビジネス文書作成(インデント、基本的な表を含む)
- ひな形(テンプレート)を使って、文書を作成できる
Excelであれば
- 簡単な表の作成(罫線・四則計算・SUM関数)
- 表へのデータの打ち込み
- ひな形を使ってデータ作成
最近はパワーポイントを使って、資料やマニュアル、ちらしを作成されていることも多いのでパワーポイントの基本操作も知っている方がいいかもしれません。
いずれにせよ、 必要とされているのは難しいことではありません。初級・中級・上級でいうと、初級から中級の最初くらいです。ですが、 ポイントは「使いこなせる」ことです。「基本操作はできます」という自己申告には、何の裏付けもありません。会社によってはスキルチェックをする場合もあるかもしれませんが、ほとんどの場合ありません。ここでパソコンの資格が効いてくるのです。
どの資格を取得すればよいか?
何でもいいと思います。
人事担当者(というよりも、一般的に)各パソコンの資格の難易度を知っている人は少ないです。事務職の採用の場合、何らかの資格があればそれで良しとなる場合が多いです。となると、取得しやすい資格がいいですね。
おすすめは、マイクロソフトスペシャリスト(MOS)です。
理由は、比較的簡単に取得でき、一番認知度の高い資格だからです。
ほとんどのパソコン教室で資格取得対策の授業がありますが、合格率90%以上をうたっているところがほとんどです。
テキストで十分試験対策できますので、独学も可能。
勉強の仕方は過去のブログを参考にしてください。
資格を取得するためには、勉強が必要です。
その学習が、必ず仕事に生きてくると思います。
パソコンのスキルは多くの職種で役立つものですので、ぜひ、勉強を始められてはいかがでしょうか。
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